投資をしていると「今は買い時?売り時?」と迷うことは多いですよね。そんなときに参考になるのが、投資家心理を数値化した指標 Fear & Greed Index(恐怖と欲望指数) です。本記事では、投資初心者でもわかりやすいようにFear & Greed Indexの仕組みや活用方法を解説します。
Fear & Greed Indexとは?

Fear & Greed Index(恐怖と欲望指数)とは、米国のCNN が発表している投資家心理の指標です。株式市場の「恐怖(Fear)」と「欲望(Greed)」の度合いを0〜100のスコアで表します。
- 0に近い → 投資家は「恐怖」に支配され、株価が割安になっている可能性がある
- 100に近い → 投資家は「欲望」に支配され、株価が割高になっている可能性がある
Fear & Greed Indexの算出要素
この指数は、複数の市場データを組み合わせて計算されています。代表的な要素は以下の通りです。
- 株価の値動き(S&P500の推移)
- 株価のモメンタム(200日移動平均線との比較)
- オプション取引の動向
- ボラティリティ(VIX指数)
- 市場の売買高
- 債券と株式の需給バランス
- 安全資産への資金流入
これらを総合的にスコア化し、投資家心理を「恐怖」から「欲望」まで数値で表しています。
Fear & Greed Indexの活用方法
この指数は投資判断の参考材料として活用できます。
- 指数が低い(0〜25)場合: 市場が過度に悲観的。長期投資家にとっては割安で買いのチャンスになりやすい。
- 指数が高い(75〜100)場合: 市場が過熱気味。利益確定や買い控えを検討する目安になる。
ただし、Fear & Greed Indexだけで売買判断を下すのは危険です。あくまで「投資家心理を知るための指標」として利用し、ファンダメンタルズ分析や長期的な投資戦略と組み合わせることが重要です。
投資初心者が意識すべきポイント
- 短期売買ではなく、長期投資の補助ツールとして使う
- 指数が極端に偏ったときに市場の過熱・冷え込みをチェックする
- 冷静な判断を心がけ、感情に流されない投資を実践する
まとめ
Fear & Greed Indexは、投資家心理を数値で可視化できる便利な指標です。
・指数が低いとき → 市場が恐怖に支配されている → 割安の可能性
・指数が高いとき → 市場が欲望に支配されている → 割高の可能性
投資初心者にとっても、市場の雰囲気をつかむ参考ツールになります。ぜひ日々の投資判断に取り入れてみてください。
本記事ではFear & Greed Indexの基礎を解説しました。具体的な投資への活用方法(NISAや米国株での実践編)は別記事で紹介しますので、あわせてご覧ください。
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