ANA上級会員資格の「プラチナステイタス」を取得し、SFC(スーパーフライヤーズカード)を手に入れ半永久的に上級会員資格を維持するための情報を、実体験をもとに解説します。旅行や飛行機好きのかたに特におすすめとなりますのでこれから目指すかたは参考にしてみてください。
SFC修行とは?まずは基礎をおさらい
SFC(スーパーフライヤーズカード)とは、ANAの上級会員資格であるプラチナステイタス以上で発行できる特別なクレジットカードです。SFC発行手順は以下となります。
- 条件を満たしてプラチナステイタスを獲得する
- プラチナステイタス期間中にSFC(スーパーフライヤーズカード)を申し込む

SFCを所有しているかたはプラチナステイタスの期間を過ぎたらをSFC会員ステイタスへと自動的に移行します*が、カードを解約しない限りプラチナステイタスとほぼ同等のベネフィットが受けられるため、半永久的にANAの上級会員で居続けることができます。そのため、プラチナステイタスを目指して飛行機にたくさん乗る SFC修行 に注目が集まるのです。
*翌年も厳しい条件をクリアすれば再度プラチナステイタスを維持することも可能ですし、さらに修行をして上位のダイアモンドステイタスを目指すケースも存在します。
プラチナステイタス取得条件 2パターン
プラチナステイタスの取得は以下のどちらかの条件を満たす必要があります。
条件 | 備考 | |
---|---|---|
条件1 | 年間プレミアムポイント(PP)50,000 | うちANAグループ運航便利用分25,000PP |
条件2 | 年間プレミアムポイント(PP)30,000 +ANAカード決済400万円 +LSサービス7以上 | プレミアムメンバー事前サービス対象外 ステイタス獲得は翌年4月頃 |
ANAカードで年間400万円以上の利用が可能なかたは条件2をおすすめします。マイルを統合していれば複数のANAカードの利用額を合算することも可能です。管理人はJCBブランドとVISAブランドを2枚持ちし、それぞれで入会キャンペーンマイルを獲得しながら計画的に400万円利用を達成しました。
※条件2のANAカード決済の集計期間は前年12/16~判定年12/15ですのでご注意ください。
LS(ライフソリューションサービス)7以上利用はさほど難しくはありませんが、2025年度から制度が一部変わり、必須のサービスが2つ選定されました。計画的にタスクをこなしましょう。

PP獲得数と必要回数(羽田⇔札幌の場合)
PP単価は距離が長い路線が有利となりやすくおすすめですが、出発空港次第ですのでいろいろなパターンを想定して計算してみてください。PP計算と検索するとシミュレーションできます。
運賃種別 | 往復PP | 30,000PPまで | 50,000PPまで |
---|---|---|---|
ANA SUPER VALUE PREMIUM28(プレミアムクラス) | 3,350 | 9回 | 15回 |
株主優待割引運賃 | 2,330 | 13回 | 22回 |
ANA VALUE TRANSIT | 1,930 | 16回 | 26回 |
ANA SUPER VALUE | 1,530 | 20回 | 33回 |
ANA SUPER VALUE SALE | 1,020 | 30回 | 50回 |
- 予算に余裕があり、快適に楽しみたいならANA SUPER VALUE PREMIUM28がおすすめです。ANAラウンジも一足先に体験できますし、なにより機内食がとてもおいしいです。

ラウンジ、機内双方でアルコールも頂けます。
- ANA VALUE TRANSIT(乗り換え便)もおすすめです。搭乗ポイントと呼ばれるボーナスが200ポイントも貰え、羽田など主要空港を経由すると行ける場所も各段に広がります。
- 旅程が定まらない場合は株主優待割引運賃も便利です。金券ショップで優待券入手可能。
私流SFC修行は「旅行とセット」で楽しむ
PP単価重視で日帰りフライトを繰り返し、最高効率でプラチナステイタスを目指すのも面白いですが、私は観光も楽しむSFC旅行スタイルを採用しました。そもSFC修行を実行したのは飛行機旅行が好きだからです。
実際にかかった費用
とはいえ、SFC旅行スタイルは予算が跳ね上がります。管理人の場合は
国内旅行12回(ほぼ家族旅行)で総額2,391,353円。1人分に換算すると 813,046円かかりました。参考にしてみてください。
SFC取得後の維持費
維持費としてSFC年会費も考慮に入れておきましょう。私の場合 ANAスーパーフライヤーズ ゴールドカード(VISA)を採用しており以下の年会費がかかります。

本会員:16,500円(マイ・ペイすリボ適用時 12,650円)
家族会員:8,250円 × 2 = 16,500円(マイ・ペイすリボ適用時 13,200円)
合計:33,000円(マイ・ペイすリボ適用時 25,850円)
決して小さいとはいえない出費でしょう。
年会費を抑えるためにノーマルランクのカードも存在しますが、マイル移行手数料を考慮するとあまりゴールドと変わりませんのでノーマルランクはおすすめできません。還元率も下がります。
SFC会員になって良かったこと
- ANAラウンジ利用:国内線でもアルコール、質の高いソフトドリンクが頂けます。
- 専用保安検査場:憧れの入り口から入れます。気分はVIPです。
- 優先搭乗:長い列に並ぶ必要がありません。(便によってはそれでも混んでますが)
- 手荷物受取優先:帰りのバスにタッチの差で間に合わなかった悔しい経験があります。
- スターアライアンス・ゴールド特典:海外旅行で真価を発揮します。
- 前方座席事前選択権:家族で並んで座席を取りたいので混んでる際に重宝しています。
- 旅行好きとして所有満足感
正直、気になる点
- SFC維持費が高い:飛行機にあまり乗らない年は損した気分になります。
- 他社便に乗るのが嫌になります:本来は幅広い選択肢から選ぶほうが合理的
- JGC修行もやりたくなる:2025年以降は難易度大幅アップしています。
- 修行後は旅行熱が一時的に落ちる:時間が経つとまた復活します。
結論:SFC修行はおすすめできるか?
結論:旅行好きには強くおすすめできます。
SFC修行は単なるポイント集めではなく、これまで行かなかった場所への旅行や、新体験・出会いが待っています。ラウンジや優先搭乗といったベネフィットに目がいきがちですが、修行中の旅そのものが人生の大きな財産になり、その価値はプライスレスでしょう。長期的な旅行ライフを豊かにするための自己投資として、費用に見合った十分な価値があると考えます。

乾杯・・・!
注意事項
- SFC修行の前にSFCカードへと移行可能なクレジットカードの発行を済ませておくことをおすすめします。SFCの発行には審査を伴いますから万が一にでも審査落ちをすることがないように準備しましょう。
- 上空ではアルコールの回りが気圧の関係で早いそうです。飲酒量には気を付けましょう。
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